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第187回日本ウイルス学会
 理事会議事録

日時:2008年3月22日(土)13:00~15:00
場所:国立感染症研究所 共用第一会議室

出席者:生田和良・伊藤康彦・岩本愛吉・奥野哲郎・甲斐知恵子・河岡義裕・喜田 宏・倉根一郎・黒田和道・小柳義夫・塩田達雄・白木公康・白子幸男・滝口雅文・武田直和・津田知幸・鶴見達也・野本明男(理事長)・堀田 博・松浦善治・森島恒雄・山田章雄・脇田隆字・渡辺雄一郎・永井美之(監事)・柳 雄介(監事)・永田恭介(ウイルス学将来構想検討委員会委員長)
以上27名

欠席者:浅野喜造・高島郁夫・西山幸廣・森内浩幸・山本直樹
以上5名
記録者:澤田晴代(東大)


  1. 2008-2009年理事会・業務分担について(理事長)
    2008-2009年理事会の業務分担について理事長より報告され、確認された。
    なお、矢追基金運営委員会と杉浦基金運営委員会の委員については、調整を行うこととなった。
  2. 年次報告、会員数の現状(理事長)
    年次報告、会員数の現状について理事長より説明があり、会員数が増加していることなどが報告された。
  3. 第56回日本ウイルス学会学術集会準備状況について(森島会長)
    森島会長より、第56回日本ウイルス学会学術集会の準備状況について説明がなされた。プログラム委員長は広島大学の吉田哲也教授、事務局長は岡山大学の荒尾雄二郎教授、会期は2008年10月26日~28日、会場は岡山コンベンションセンター、テーマは「臨床から基礎へ、基礎から臨床へ-ウイルス病の制圧に向けて新たな連携を探る-」である。
    5月中旬よりオンラインによる演題募集が開始される予定であること、教育講演は「ウイルス学との接点」と題して再生医療、感染免疫、癌ワクチン、血管内皮細胞の分子生物学、細胞の発生と分化の5演題が予定されていること、シンポジウムは基礎と臨床から5企画が予定されていることなどが報告された。
  4. 第57回日本ウイルス学会学術集会準備状況について(宮村次期会長)
    第57回日本ウイルス学会学術集会は、2009年10月25日~27日、都市センターホテルにおいて開催され、前日の24日には同会場で市民公開講座が開催される予定であることが報告された。
    また、実行委員長は感染研の脇田隆字部長、プログラム委員長は感染研の神田忠仁センター長が務めることが報告された。
  5. 第58回(2010年)日本ウイルス学会学術集会会長選出
    投票の結果、足立昭夫教授(徳島大学)に決定した。
  6. 名誉会員の推挙、新評議員の承認など(理事長)
    新評議員として、磯村寛樹会員(愛知県がんセンター研究所)、渡辺大輔会員(愛知医科大学)、森 直樹会員(琉球大学大学院)が推薦され、承認された。
  7. 杉浦奨励賞について(理事長、喜田理事)
    喜田理事(選考委員長)より今年度杉浦奨励賞の選考過程が説明され、平成20年度受賞者は、大岡静衣会員(東京大学大学院)「ポリオウイルスの体内伝播機構解析」、野田岳志会員「ウイルス粒子形成機構の電子顕微鏡解析」(東京大学医科学研究所)が選出されたことが報告され、確認された。
  8. 雑誌「ウイルス」の編集について(小柳理事)
    小柳理事(編集委員長)より、2008年6月号の編集案が説明された。
  9. ウイルス学将来構想検討委員会の提言について(永田委員長)
    永田委員長より、第185回日本ウイルス学会理事会で確認された「現状分析および提案方策2:学会および学術集会の運営について」および第186回理事会における提言を踏まえたウイルス学将来構想検討討委員会からの提案事項について説明がなされた。
    提案の主旨は(1)学術集会のセッションにおいて、ウイルスの科ごとの区分と研究事象による区分を両立させる構成が要望されていること、(2)教育セミナー(オーバービュー、テクニカルチップなど)の具体化の推進、(3)投票率を上げるための投票システム電子化の検討であり、具体的な方策案も含め説明がなされた。
    (3)投票システム電子化については、導入に合わせ被選挙人を評議員とすることなどについての意見が出され、今後検討していくこととなった。
  10. 日本医学会定例評議員会報告(理事長)
    理事長より、日本医学会役員の選挙結果および新規加盟学会などについて報告された。
  11. 学術会議報告
    IUMS分科会・総合微生物科学分科会、日本微生物学連盟について(理事長)
    理事長より、日本学術会議(IUMS分科会・総合微生物科学分科会)および日本微生物学連盟の現状について説明があり、IUMSへの日本の登録組織として日本学術会議(IUMS分科会)を正式メンバーとし、日本微生物学連盟をアソシエイトメンバーとすることが、両分科会と連盟加盟の学協会の間で確認されたことが報告された。
    また、両分科会も参画のG8学術会議の提言に感染症の問題が盛り込まれたこと、IUMS2008(イスタンブール)についての情報、IUMS2011(札幌)の準備に向けた組織づくりなどについて説明がなされた。
  12. MI誌について(脇田理事)
    脇田理事より、日本細菌学会、日本生体防御学会と日本ウイルス学会により共同編集されているMI誌の出版が、2008年1月よりWILEY-BLACKWELL社に移行され、移行後の第1号が発行されたことが報告された。
    また、会員からの論文投稿の呼びかけおよび、日本ウイルス学会会員はオンラインジャーナルのアクセスが可能であることなどが説明された。
  13. ICDについて(岩本理事)
    岩本理事よりICD制度の概要について説明がなされた。
    また、日本ウイルス学会として第56回学術集会(森島会長)の終了後、岡山においてICD講習会が行われる予定であることが報告された。
  14. その他
    学会事務局について、これまでの審議経過および現状が理事長より説明され、業務の遂行、資金面および法人化も含めた方向性を精査していくことが確認された。

    次回理事会は、2008年10月25日に開催される予定である。

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資料

平成20年3月22日
日本ウイルス学会 野本明男 理事長
日本ウイルス学会ウイルス学将来構想検討委員会

 理事長より諮問がございました「学会および学術集会の運営」について、以下答申いたします。

 第185回日本ウイルス学会理事会で承認されました新たな提言の「現状分析および提案方策2:学会および学術集会の運営について、をふまえつつ、以下のような改善に向けた提言をいたします。

(1)ウイルス学会のセッションについて
現在の学術集会のセッションはウイルスの科ごとに区切られていることが多い。シンポジウムやワークショップなどでウイルスの区分を超えたセッションがもたれることもある(例えば、抗ウイルス薬 とか免疫応答など)が、継続的ではない。種々のウ イルスを横断的に使用して研究しているような場合、プログラムによっては、該当するセッションがないといった事態も起こっている。
そこで、ウイルスの科ごとの区分と研究事象による区分を常に両立させる方法でセッションを構成することが継続できるよう工夫すること(たとえば、「申し送り事項」などとして)を提言する。

(2)教育セミナーに関して
教育セミナー(オーバービュー、テクニカルチップ、など)の必要性が語られながら、思ったほど具体化されていない。
テクニカルチップについては、時間設定などの問題も考えられるが、たとえばミキサー会場のサブ会場のようなものを2、3設定して、教育講演を行うなどの方法も考えられる。また、オーバービューについては、座長がそのセッションの意義をオーバービュー (この領域では近年どんなこと解明され、現在どん なことが論点となっているのかを紹介するなど)し、内容の理解を促進することなどが考えられる。

(3)投票システムについて提言
ASMでの投票は電子化されています。日本ウイルス学会の選挙は紙ベースであり、投票率も極めて低い。投票の電子化を提言する。


 
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