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第186回日本ウイルス学会
 理事会議事録

日時:2007年10月20日(土)16:30~18:00

場所:京王プラザホテル札幌

出席者:

明石博臣・浅野喜造・伊藤康彦・上田一郎・河岡義裕・喜田宏・北村唯一・黒田和道・小柳義夫・白子幸男・高久洋・高島郁夫・谷口孝喜・堤裕幸・鶴見達也・野本明男(理事長)・永井美之・松浦善治・森島恒雄・柳雄介・山田章雄・吉川哲史・吉田哲也・倉根一郎(監事)・宮村達男・永田恭介(ウイルス学将来構想検討委員会委員長)

欠席者:

今井章介・岩本愛吉・神奈木真理・武田直和・山本直樹・山西弘一(監事)

記録者:佐々木博樹(事務局)、澤田晴代(東大)




  1. 年次報告、会員数の現状(事務局)
    事務局より、年次報告、会員数の現状について報告された。
    また、第185回理事会において導入予定と報告された、ニュースメールシステム及びWeb入会システムの付加機能が未だ導入されていない件について状況の説明がなされた。
  2. 第55回日本ウイルス学会学術集会準備状況について(上田会長)
    上田会長より第55回学術集会の準備状況について報告された。今年の事前登録者は700余名であり、演題登録数は600を超えていること、より幅広い視点でウイルス学に触れてもらうことを目的として準備をしてきたことが説明され、充実した3日間を送っていただきたいとの挨拶がなされた。
  3. 第56回日本ウイルス学会学術集会準備状況について(森島次期会長) 森島次期会長より第56回学術集会の準備状況が報告された。日時は2008年10月26日~28日、会場は岡山コンベンションセンターの予定で、プログラム委員長は吉田哲也理事、運営委員長は岡山大学の荒尾雄二郎会員に依頼し、現在準備を進めている。テーマは「臨床から基礎へ、基礎から臨床へ-ウイルス病の制圧に向けて新たな連携を探る-」とし、ウイルスから少し離れたところからのアプローチも検討していることが説明された。
  4. 第57回日本ウイルス学会学術集会について
    宮村達男次期理事より、第57回学術集会について説明がなされた。会場及び開催時期については、都市センターホール(10月末)又はパシフィコ横浜(11月末)の何れかで調整中であること、運営委員長は脇田隆字次期理事、プログラム委員長は神田忠仁会員に依頼する予定であることが説明された。 雑誌「ウイルス」の編集について(柳理事) 柳理事より、学会誌が第56巻2号よりカラー化されたこと及び、12月発行の57巻2号は、総説5編、トピックス2編等が掲載される予定であることが報告された。
  5. ウイルス学将来構想検討委員会より答申の件(永田委員長)
    永田委員長より、第185回理事会においてウイルス学将来構想検討委員会に諮問された事項について答申がなされた。
    【答申及び理事会審議結果】
    (1)杉浦奨励賞について
    • 選考過程の公平性を向上させるために、杉浦奨励賞規約に「選考委員は推薦の権利を有しない。」と追加すべきである。
    • 選考過程を学会員に理解しやすくする為、推薦者名を公表する。
    • 賞の対象となった「学会発表」及び「公表された業績」を開示する。
    • 共著の業績の場合、申請時点で、候補者の貢献について明記する。
    • 活発な応募促進の為、規約上の推薦人数を減らすことについて検討。
    • 学会ホームページ及び学会誌における公募に加え、メールによる告知の検討。
    上記答申内容について審議が行われ、「受賞候補者の推薦は、会員歴10年以上の本学会会員3名以上により行う。」とされている規約内の推薦者数を1名以上に改定することが承認された。
    また、基本的に従来の選考方法を踏襲しつつ、選考委員会は選考過程の透明化に努めると共に選考委員が推薦者である場合の対応を慎重に行うこと及び、その他答申事項への対応については、理事長と永田委員長により再度検討を行うことが確認された。
     
    (2)教育活動とホームページの充実
    • 特に、学会ホームページ活用の促進、サイト内検索機能の追加、若手研究者の教育・学会参加促進の為の施策が必要である。
    • 教育面は、学会内外における活動がもとめられていることから、現在の研究教育支援委員会の下に教育活性化ワーキンググループを設置する。(ミッションは若手研究者の教育・活動促進、新規学会員のリクルートとし、代表を増田道明会員、森嘉生会員、小池智会員、西村秀一会員とする。)
    上記答申内容について審議が行われ、小柳広報委員長より、学会ホームページのコンテンツの充実及び若手を対象とした学会ホームページの開設が提案され、承認された。
    また、教育活性化ワーキンググループを設置することが承認された。
     
    (3)学術集会における著者の扱い
    • 現在、学術集会における演題提出者は連名者も含めて会員であることが求められるが、ウイルス学研究の裾野の広がりとともに、共同研究などは学会員間の枠を越えて行われるようになってきた実態に鑑みて、この原則を「演題提出者は、会員であること。」と改訂する。>
    上記答申内容について審議が行われ、次年度より「演題提出者は、会員であること。」と改訂されることが承認された。
  6. 杉浦奨励賞選考委員会 半数改選について(理事長)
    杉浦奨励賞選考委員半数改選の投票が行われ、河岡理事、喜田理事、谷口理事、西山次期理事の4名が決定し、承認された。(任期:2008年~2009年)
  7. Microbiology and Immunology誌について(谷口理事)
    谷口理事より、MI誌の科研費補助が減額されること、出版社が競争入札の結果、ワイリーブラックウェル社に変更になることが報告された。
    続いて理事長より、来年度に向けて新たな編集委員会を設置することとなり、その準備委員会が設置されたこと準備委員を山田章雄理事と俣野哲朗会員が務めることになったことが報告された。これまでに、脇田隆字次期理事がウイルス部門のチーフエディターとなることが決定したと報告された。
    また、理事会内のMI誌担当として山田章雄理事が就任することが承認された。
  8. IUMS2011について(理事長)
    理事長より、持ち回り理事会等を経て、IUMSの副会長候補として本学会より永井美之理事を推薦したことが報告された。
    また、日本学術会議、日本微生物学連盟と協力し、IUMS2011へ向けて準備を進めていくことが説明された。
  9. 日本微生物学連盟について(理事長)
    理事長より、日本微生物学連盟設立の経緯(設立趣旨及び、本年2月7日に設立され、9月25日に日本学術会議講堂において公開シンポジウムが開催されたこと等)について説明がなされた。
    当連盟には現時点において、本学会も含め14学会が加盟していること、今後事務局を設置し、当面の重要課題であるIUMS2011の準備対応、2008年の洞爺湖サミットの対応等に取り組んでいくことが報告された。また、将来的には米国のASMの様な組織を目指すことが説明され、本学会としても積極的に協調していくことが承認された。
  10. その他
    理事長より、日中国際ウイルス学会の補助申請があったことが報告され、従来通りの補助及び開催告知を行うことが確認された。
    次に、理事長よりIUMS2011が札幌において開催される年度における本学会の学術集会について、開催有無も含め検討する必要があることが説明された。
    また、永田CR-WG代表より、感染症法の改正にともなう病原体等の管理規制に関するパブリックコメントを提出したことが報告された。
    続いて倉根監事より感染研バイオリスク管理委員会の佐多先生を中心に上記に関する管理規定の改訂を行ったことが報告された。


次回理事会は、2008年3月22日に開催される予定である。

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資料

平成19年10月21日

日本ウイルス学会 野本明男 理事長

日本ウイルス学会ウイルス学将来構想検討委員会

 

 理事長より諮問がございました(1)杉浦奨励賞の公募に関する改善案、(2)教育活動とホームページの充実に向けた改善案、ならびに(3)学術集会における著者の扱い(第185回日本ウイルス学会理事会)ついて以下答申いたします。

(1)杉浦奨励賞について
 杉浦奨励賞の応募方法と選考方法に関しては、以下のとおりである。

 まず、選考過程の公平性を向上させるために、[日本ウイルス学会杉浦奨励賞に関する規約](下記参考資料)の4-ivの条項に、「ただし、選考委員会委員は推薦の権利を有しない。」の文言を追加する。また、規約に盛り込むことは困難であるが、次の点について、理事会で検討いただきたい。
(a)選考過程を学会員に理解しやすくする目的で、推薦者名を公表する。
(b)賞の対象となった「学会発表」および「公表された業績」を示す。
(c)共著の業績の場合、申請時点で、候補者の貢献について明記する。

 ついで、活発な応募を促進する目的で、[日本ウイルス学会杉浦奨励賞に関する規約](下記参考資料)の4-ivの条項の推薦人の数を減らすことを検討する必要があることを提言する。また、HPおよび学会誌などでの公募に加えて、学会員にメールを用いて、周知することは有効な手段と考えられる。
 

参考資料:
[日本ウイルス学会杉浦奨励賞に関する規約]

  1. 名称は日本ウイルス学会杉浦奨励賞とする。
  2. 本賞は日本ウイルス学会の賞とし、ウイルス学の研究に従事する若手研究者の研究を奨励するため、毎年本学会総会において授与するものとする。
  3. 本賞は賞状並びに副賞よりなる。副賞は日本ウイルス学会杉浦基金から支出される賞金を以ってあてる。
  4. 本賞の選考は下記の要領により行われる。
    1. 受賞選考資料の範囲は、日本ウイルス学会で発表された研究で既に公表された業績とする。
    2. 受賞候補者は、選考の行われる年度の4月1日現在3年以上の本学会会員歴を有し、且つ40歳に達していないものとする。
    3. 受賞候補者は個人とし、授賞件数は3件以内とする。
    4. 受賞候補者の推薦は、会員歴10年以上の本学会会員3名以上により行う。
    5. 受賞者は、選考委員会において選考され、理事会において決定される。
    6. 選考委員会は、本学会会員より理事会において選出された委員7名をもって構成する。委員長は委員の互選による。委員の任期は2年とし、毎年3名ないし4名を選出する。
    7. 推薦要項は別記の通りに定める。
    8. 受賞業績に関しては、その内容の要旨を日本ウイルス学会誌「ウイルス」に掲載する。

付則

本規約は平成4年2月1日より施行する。

 

(2)教育活動とホームページの充実
 現在、広報委員会は多岐にわたった業務に携わっている。重要な課題としては、学会ホームページの活用の促進、若手研究者の教育・学会参加促進のための施策、サイト内検索機能の追加などがあげられる。特に、教育活動とホームページの充実に向け、広報委員会内の2つのワーキンググループと研究教育支援委員会との間で、下記に示すような組織の改変・融合を提案する。

現在の関連する委員会と委員は以下のとおりである。

広報委員会 委員長:小柳 義夫(京大・ウイルス研)
[広報ワーキンググループ]
WG代表 :小柳 義夫(京大・ウイルス研)、野田 岳志(東大・医科研)、森 嘉生(阪大・微研)、入江 崇(広島大・院・医歯薬)
[ホームページワーキンググループ]
WG代表 竹腰 正隆(東海大・医)、HP担当理事:山田 章雄(国立感染研)、板村 繁之(国立感染研)、岡崎 克則(北海道医療大・薬)、坂口 剛正(広島大・医)、武田 直和(国立感染研)、田代 真人(国立感染研)、矢野 明(岩手生物工学研)
 
研究教育支援委員会 委員長:倉根 一郎(国立感染研)、副委員長:増田 道明(獨協医大)

 現在の各委員会およびグループの活動と仕事量に鑑みて、[広報ワーキンググループ]、および[ホームページワーキンググループ]は、現体制を維持する。教育活動には、学会内での活動と学会外での活動がもとめられていることから、現在の組織を改変し、対応することを提言する。

再構成した委員会と委員(案)は以下のとおりである。

広報委員会
[広報ワーキンググループ]
ミッション:学会ホームページの活用方法の企画(たとえば、ウイルス分類の更新、各ウイルスの概要(主な疾患、検査法、電子顕微鏡写真などのデータ集など))、対外的な発信に加えて、会員へのニュースの適時配信など
WG代表:小柳 義夫(京大・ウイルス研)、野田 岳志(東大・医科研)、入江 崇(広島大・院・医歯薬)
[ホームページワーキンググループ]
ミッション:現行どおり(HPの維持と管理、サイト内検索機能の追加)
メンバーは現行どおり
 
研究教育支援委員会
ミッション:学会内の研究教育支援
委員長:倉根 一郎(国立感染研)、増田 道明(獨協医大)
[教育活性化ワーキンググループ]
ミッション:若手研究者の教育、若手の活動促進、新規学会員のリクルート
WG代表:増田 道明(獨協医大)、森 嘉生(阪大・微研)、小池 智(都神経研)、西村 秀一(国立病院機構仙台医療セ)

 

(3)学術集会における著者の扱い
 現在、学術集会での発表に際して、演題提出者の資格については、「演題提出者は連名者も含めて、会員であることを原則とします。」、とうたわれている。
 ウイルス学研究の裾野の広がりとともに、共同研究などは学会員間の枠を超えて行われるようになってきた実態に鑑みて、この原則を、「演題提出者は、会員であることとします。」と改訂することを提言する。

以上


 
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